♯41

おかやん

引っ越し

夫が学校に通うのが、あまりにシンドイと言うので、

会社から近くて、立地も良くて、

スーパーもめちゃ近ないいレオ〇レスだったけど、

ついに縁を切る時が来た。

そこの家賃は55000円で、

支出としては大きかったが、

市営住宅はさすがの安さで、

家賃は10200円だ。

まぁ、退出時そこそこ費用が必要になるのが、市営住宅は必要条件なのだけれど、

毎月の支出がそれだけ下がるのは本当に助かる。

引っ越し業者は夫が決めてくれた。

交渉事が得意な夫なので、

その辺りは見事な手際だった。






引っ越し業者の見積もり

フツーは何社か見積もりを取って、その中で交渉していったりするのが、

引っ越し屋さんだと知ったのは最近だ。

こういったやり方は夫は経験豊富だったので、

一番最初に訪問してきた業者に夫はこういった。

「もう何十社と見積もり取ってもらったんですけど、

 さすがに疲れてきまして……ここいらでオタクに決めようと思ってますので、

 最安ナンボでいけます?」

と、ヘロヘロの雰囲気を出して交渉したらしい。

おかげさまで、かなり安い金額で引っ越せた。

それでも当時は、

{なんでそんなことをしたんだろう??」

と、さっぱりやり方が理解できなかった。

でも、夫が亡くなってからこれまで何度か一人で引っ越して来て、

最近ようやく腹落ちすることができた。

目は見えなかろうが、

口と知識と経験が豊富だと、

不利な状況でもどうとでもなるし、

頼もしいことこの上ない。

口に関しては純粋に

「この人マジでスゲーな」

と思うことが何度もあった。

そのおかげで得をしたことは数知れない。

そしてやはり好きしかない。






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アラフォー主婦のノンフィクション雑記ブログ
21歳で駆け落ちした経歴を持つ、現在39歳の未亡人です。 このブログが多くの人に読まれ、亡くなった夫のことを私以外の誰かにも知って欲しい。
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